Barak Obamaは、Bakso Raksasa Oenak Tenan Mas の頭文字をつなぎ合わせた造語。Enak(おいしい)を旧仮名遣いの Oenak にするなど、工夫の跡が見える。大きな肉団子を売る小食堂。
2011年9月8日木曜日
メダンの"Barak Obama"
7月、北スマトラ州の州都メダンへ出張に行った際、街中で見かけた「バラック・オバマ」。
Barak Obamaは、Bakso Raksasa Oenak Tenan Mas の頭文字をつなぎ合わせた造語。Enak(おいしい)を旧仮名遣いの Oenak にするなど、工夫の跡が見える。大きな肉団子を売る小食堂。
Barak Obamaは、Bakso Raksasa Oenak Tenan Mas の頭文字をつなぎ合わせた造語。Enak(おいしい)を旧仮名遣いの Oenak にするなど、工夫の跡が見える。大きな肉団子を売る小食堂。
2011年9月4日日曜日
スラウェシ発の高級チョコレート
京都へ出かけた際に、三条の商店街、西友の真ん前にあるDari-Kという小さな店に行った。Dari-Kは、スラウェシ産のカカオを使ったチョコレートを製造・販売している。
スラウェシのカカオといえば、国際市場では低級品として扱われ、飲食用よりも化粧品の材料や飼料などの用途に使われる場合も少なくなかった。低級品として扱われるのは、農民レベルでカカオを発酵させずに商人へ売買されてしまうためである。 なぜなら、農民レベルでは発酵カカオと未発酵カカオとの価格差があまりなく、農民レベルでは発酵のための機会費用が大きくなるためである。農民はすぐに現金を手に入れたいので、発酵カカオと価格差がなく、商人が買ってくれるなら、当然、手間をかけずに未発酵カカオを売るのは道理である。
しかも、低級カカオの市場が国際的に存在しているため、汗水流して、苦労して、競争の激しい高級カカオ市場へ打って出る必要性も感じなかった。インドネシアは世界第3位のカカオ輸出国、しかもスラウェシはインドネシア産カカオの7割以上を占めるのだが、このままではスラウェシ産カカオから高級チョコレートが生まれるのは難しいと筆者は思っていた。経済性を度外視してスラウェシで発酵カカオを作り出し、それを使って高級チョコレートを作ろうとするドンキホーテでも現れない限り・・・、と。
Dari-Kの話を知って、まさか本当にドンキホーテが現れてくるとは、正直言って初めは信じられなかった。そして、うれしいと同時に本当にすごい、と思った。Dari-Kの代表は実際にスラウェシのカカオ農家に飛び込み、そこに滞在するなかで、カカオを十分に発酵してもらった。それを使って、カカオの素材自体にこだわり、カカオ豆の焙煎から手がける、世界でも珍しい、他のメーカーにはないチョコレートを作り上げた。このあたりの話は、次のDari-Kのホームページで紹介されている。
Dari Kが出来るまで
とにかく、Dari-Kのチョコレートが食べたかった。ようやくみつけたDari-Kのお店で、まず「ラトゥ」を食べた。しっとりとした舌触りの後にカカオの芳醇な味と香りが口の中いっぱいに広がった。あのスラウェシの道端で不細工に天日乾燥されていた未発酵カカオを、丁寧に発酵させるとこんな風になるとは! 驚きとともにおいしいものに出会えた喜びが沸いてきて、不覚にも涙が出そうだった。その次に「ラジャ」を食べる。細かく砕いたカカオ豆が表面を覆い、なかにカカオ豆が一粒丸ごと入っていた。今までどのチョコレートにもなかった食感である。
現段階では、(上写真の上段左から)チェリー、ラトゥ、カラメル、カチャン(ヘーゼルナッツ)、(同下段左から)ラジャ、キスミス、ジュルック(オレンジ)、カユマニス(シナモン)の8つの味で、今後、さらに種類を増やしていくそうである。
今の季節に、新製品のチョコレートアイスも販売中である。このアイス、濃厚なチョコレートアイスの上からローストして砕いたカカオ豆を振りかけて食べる、ユニークなものである。
そして、「世界一大きいカシューナッツ」と銘打って、スラウェシ産のカシューナッツも売られている。あまり知られていないが、スラウェシはカシューナッツの産地であり、とくに東南スラウェシ州は粒の大きなカシューナッツで有名である。
店に掲げられた「We love Sulawesi !」の文字。スラウェシを愛する仲間・・・!
Dari-Kのチョコレートは、賞味期限がわずか数日で、生ものとして味わうべき商品といえる。クール便で地方発送も承っているとのことである。
このDari-Kのチョコレートを、カカオ農家をはじめとするスラウェシやインドネシアの人々に食べてもらえると、必ずや、スラウェシの低級カカオのイメージは大きく変わってくることだろう。
数年前のバレンタインデーのとき、東京の某高級デパートで最も人気のあったチョコレートはフランス製だったが、カカオの産地はインドネシアだった、という話を聞いたことがある。Dari-Kのチョコレートも、インドネシア・スラウェシ発の高級チョコレートとして、これから認知されていって欲しいと切に願う。
Dari-Kのホームページ
スラウェシのカカオといえば、国際市場では低級品として扱われ、飲食用よりも化粧品の材料や飼料などの用途に使われる場合も少なくなかった。低級品として扱われるのは、農民レベルでカカオを発酵させずに商人へ売買されてしまうためである。 なぜなら、農民レベルでは発酵カカオと未発酵カカオとの価格差があまりなく、農民レベルでは発酵のための機会費用が大きくなるためである。農民はすぐに現金を手に入れたいので、発酵カカオと価格差がなく、商人が買ってくれるなら、当然、手間をかけずに未発酵カカオを売るのは道理である。
しかも、低級カカオの市場が国際的に存在しているため、汗水流して、苦労して、競争の激しい高級カカオ市場へ打って出る必要性も感じなかった。インドネシアは世界第3位のカカオ輸出国、しかもスラウェシはインドネシア産カカオの7割以上を占めるのだが、このままではスラウェシ産カカオから高級チョコレートが生まれるのは難しいと筆者は思っていた。経済性を度外視してスラウェシで発酵カカオを作り出し、それを使って高級チョコレートを作ろうとするドンキホーテでも現れない限り・・・、と。
Dari-Kの話を知って、まさか本当にドンキホーテが現れてくるとは、正直言って初めは信じられなかった。そして、うれしいと同時に本当にすごい、と思った。Dari-Kの代表は実際にスラウェシのカカオ農家に飛び込み、そこに滞在するなかで、カカオを十分に発酵してもらった。それを使って、カカオの素材自体にこだわり、カカオ豆の焙煎から手がける、世界でも珍しい、他のメーカーにはないチョコレートを作り上げた。このあたりの話は、次のDari-Kのホームページで紹介されている。
Dari Kが出来るまで
とにかく、Dari-Kのチョコレートが食べたかった。ようやくみつけたDari-Kのお店で、まず「ラトゥ」を食べた。しっとりとした舌触りの後にカカオの芳醇な味と香りが口の中いっぱいに広がった。あのスラウェシの道端で不細工に天日乾燥されていた未発酵カカオを、丁寧に発酵させるとこんな風になるとは! 驚きとともにおいしいものに出会えた喜びが沸いてきて、不覚にも涙が出そうだった。その次に「ラジャ」を食べる。細かく砕いたカカオ豆が表面を覆い、なかにカカオ豆が一粒丸ごと入っていた。今までどのチョコレートにもなかった食感である。
現段階では、(上写真の上段左から)チェリー、ラトゥ、カラメル、カチャン(ヘーゼルナッツ)、(同下段左から)ラジャ、キスミス、ジュルック(オレンジ)、カユマニス(シナモン)の8つの味で、今後、さらに種類を増やしていくそうである。
今の季節に、新製品のチョコレートアイスも販売中である。このアイス、濃厚なチョコレートアイスの上からローストして砕いたカカオ豆を振りかけて食べる、ユニークなものである。
そして、「世界一大きいカシューナッツ」と銘打って、スラウェシ産のカシューナッツも売られている。あまり知られていないが、スラウェシはカシューナッツの産地であり、とくに東南スラウェシ州は粒の大きなカシューナッツで有名である。
店に掲げられた「We love Sulawesi !」の文字。スラウェシを愛する仲間・・・!
Dari-Kのチョコレートは、賞味期限がわずか数日で、生ものとして味わうべき商品といえる。クール便で地方発送も承っているとのことである。
このDari-Kのチョコレートを、カカオ農家をはじめとするスラウェシやインドネシアの人々に食べてもらえると、必ずや、スラウェシの低級カカオのイメージは大きく変わってくることだろう。
数年前のバレンタインデーのとき、東京の某高級デパートで最も人気のあったチョコレートはフランス製だったが、カカオの産地はインドネシアだった、という話を聞いたことがある。Dari-Kのチョコレートも、インドネシア・スラウェシ発の高級チョコレートとして、これから認知されていって欲しいと切に願う。
Dari-Kのホームページ
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