マカッサルや南スラウェシ州は、ユスフ・カラ副大統領かつゴルカル党党首を輩出し、昔から自他ともに認めるゴルカル党の牙城といわれてきた。その意味で、今回の総選挙で、ゴルカル党がどれぐらい得票率を下げるかに注目していた。実際、これまでの選挙運動や広報活動を見た限りでは、マカッサル市ではゴルカル党は第1党になれないのではないかと予想していた。
今朝の地元紙FAJARの報じた出口調査の結果は、ほぼ予想通りであった。すなわち、国会議員選挙に関しては、南スラウェシ州内の3つの選挙区の合計で、ゴルカル党が27.32%、民主党が26.58%と、辛うじてゴルカル党が第一党になったものの、前回2004年総選挙時の得票率と比べると、ゴルカル党が44.34%から激減したのに対し、民主党は3.03%からの激増であった。南スラウェシ州議会選挙も同様で、ゴルカル党30.57%(前回は43%)、民主党22.37%(同2.7%)であった。
マカッサル市議会議員選挙では、民主党が第一党になった模様である。民主党は22.66%(前回は6.34%)で、ゴルカル党の19.18%(同33.37%)を上回っている。
今回の総選挙では、民主党の躍進、ゴルカル党の退潮、イスラム政党の停滞、という現象がほぼ全国各地に共通でみられる。民主党の躍進は、いうまでもなくユドヨノ大統領という個人ファクターの強さによるものであり、7月の正副大統領選挙でも、ユドヨノ大統領は、よほどの事態が起こらない限り、再選の可能性が高いとみてよい。
焦点は、副大統領が誰になるかだが、これについても、もうほぼ答えが出ている感じだ。後は、連立交渉をする際に、政党どうしのメンツをいかにつぶさないか、というプロセスだけの問題。マスコミは面白おかしくゴシップ的な報道をするだろうが・・・。
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