2009年8月9日日曜日

ジョグジャカルタの旅報告

夏休みで日本からやってきた家族とジョグジャカルタへ行ってきた。1日目はクラトンとプランバナン寺院、2日目はボロブドゥール寺院、3日目はクラトンとタマンサリ、という一般的なコース。


夕日に浮かぶプランバナン寺院。午後3時ごろから閉園の午後6時のギリギリまで園内でねばった。メインのシバ宮は修復中で立ち入り禁止になっていた。


プランバナン寺院公園の一番奥にあるセウ寺院。プランバナン寺院がヒンドゥー教建築であるのに対し、こちらは仏教建築。これらの寺院の修復作業を思うと気が遠くなる。いったい、修復作業は、人類が存在する間に終わるのだろうか、などと思ってしまうのだ。

ボロブドゥール寺院第2回廊のレリーフ。右側にアウトリガーのついた船、左側に高床式住居がみえる。教科書にも登場する有名なレリーフである。


この日は土曜日だったせいか、ボロブドゥール寺院を訪れた観光客の数は比較的少なかった様子。マカッサル保健大学校の一団と会った。プランバナン寺院では、ゴア県政府の「スタディーツアー」の御一行ともお会いした。


第1回廊のブッダの半生を描いた「仏伝記」のレリーフを1枚1枚、石井和子先生の小冊子を見ながら歩いていたら、第1回廊だけで約2時間半もかかってしまった。


ボロブドゥール寺院入口のワルンで昼食を食べていたら、いきなり目に入った青色のファンタ。初めて見たこの青ファンタは、ブルーベリー味とのこと。


ボロブドゥール寺院で見かけた注意書き。日本語訳がインドネシア語の表示の直訳でなかった。国民性を反映した深い意味のある意訳なのだろうか・・・。


クラトンで毎日曜日の朝に披露されるワヤン・オラン(人間が演じるワヤン)。1時間に短縮され、英語での説明がつく(よく聞き取れないけれど)。上写真は面をかぶった男性のダイナミックな舞いだった。その後の最後の男性2人の舞いでは、うち1人が日本人の男性という話。そう言われてみれば、サロンの柄がクラトンの通常のものと異なっていたが、舞い自体では気づかないほどの出来だった。



クラトン近くのタマンサリは、かつてジョグジャカルタのスルタンが水浴する女性を眺め、気に入った女性を呼び入れたといわれる場所。そこから地下通路があり、一説によれば、南海岸のパラントゥレテスまで通じていたとか。その地下通路は、10年以上前に来た時には崩壊したまま荒れ果てていたが、今はきれいになって、通れるようになっていた。上の写真は、地下通路の中にあるモスクで、5方向から階段が渡され、上の階でスルタンが、下の階で王妃たちがお祈りをしたといわれる。

ジョグジャカルタ滞在中に、多くの欧米人観光客に出会ったが、日本人観光客にはほんの少数しか出会わなかった。夜になるとタクシーを捕まえにくいほど、静かなジョグジャカルタの雰囲気にしばし浸れたのは良かった。そう、使っているインドネシア語もなんとなくマカッサルにいる時よりも丁寧な感じになっているのに気づいた(でも、ゴア県政府の訪問団に会ったとたんにマカッサル式に戻ってしまったのだ・・・)。

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