『スマトラの宝』展は、国立博物館が所蔵しているスマトラ関係の展示物を中心に、その他からの展示物を組み合わせ、スマトラの歴史文化をひと通り追えるように構成されていた。内容的に目を見張るものはとくになかったが、概要としてはまあこんなものなのかもしれない。1点だけ感想を言うとすれば、スマトラの歴史や文化に対する外からの影響を強調する一方で、スマトラ自身が本来的に持っていた土着の歴史文化に対する視点がやや弱いとの印象を持った。まあ、これは仕方がない面もあるだろう。2時間かけて、ゆっくりと見学した。受付であらかじめ頼んでおくと、展示品を解説したパンフレットを帰りに購入できる(10万ルピア)。開催期間は6月8日~9月8日である。
博物館の後は、トランス・ジャカルタに乗って、コタへ。グロドックにあるMie Ayam Pinangsiaは、もう20年近く通い詰めているお気に入りの麺屋の一つ。夕方5時に閉まるので、ちょっと気を揉んだが、4時半に到着して、Mie Ayam Pinangsia(特製鶏そば)にワンタンとバソ(牛肉団子)を合わせた、いつも注文するメニューを食べた。「特製」というのは、味をしみ込ませた鶏肉とマッシュルームが具として麺の上に乗っているからである。
ジャカルタの汁そばの麺は、一般に細いが、マカッサルのは太麵である。それぞれに味わいがあるのだが、ここのは、ワンタンもバソも手を抜くことなく上手に作ってある。ほかにお勧めなのは、ナシ・チャンプル(ジャカルタで一般的な「ナシ・ラメス」とはこの店では言わない)。これには、チャーシューや豚肉のサテが加わり、スープには牛肉団子が入る。
ジャカルタでのある土曜の午後のひとときである。
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