2009年12月28日月曜日

東京サイクリング

一時帰国して、家族3人でやりたいと思っていたことの一つがサイクリング。今日の午後も、東京生まれの妻の案内で、娘と3人で3時間程度、自転車に乗ってまわった。

本日のコースは、自宅から茗荷谷、春日、菊坂、本郷、向丘、本駒込、巣鴨をまわって自宅に戻るコース。妻のなじみの昔ながらのパン屋さん、あまり知られていないがとてもおいしい和菓子屋さん、そして、たくさんの寺院がある本駒込のなかの光源寺にある本駒込大観音(十一面観世音菩薩)を訪ねた(下写真)。この光源寺とそこに祀られている大観音像は、第二次大戦中の東京大空襲で焼失し、その後復興されて現在に至っている。


妻・娘曰く、この光源寺の雰囲気が、マカッサル郊外のゴワ県スングミナサにある「シャー・ユスフの墓」になんとなく似ている、ということだった。下は、2009年8月に、マカッサルへ来ていた妻が撮ったシャー・ユスフの墓の入口の写真である。


ちなみに、シャー・ユスフ(Syech Yisuf)は、17世紀に活躍したマカッサルの有名なイスラム高僧で、反オランダの闘士としても知られ、バンテンでオランダに捕らえられた後、セイロンや南アフリカへ移送された。1996年、インドネシアの国家英雄に、2005年、南アフリカの国家英雄に、それぞれ認定された。

こうやって、二つの写真を比べただけでは、「雰囲気が似ている」とはなかなか感じられないかもしれない。ただ、私自身は、ちょっとミスティックで不気味な感じと、入口から中までの通路に、同じような雰囲気を確かに感じた。

もちろん、雰囲気という、きわめて感覚的なものなので、これ以上、立ち入らないことにする。要するに、東京の街中を自転車で歩くと、いろいろな面白いものに出会える楽しみがある、ということをいいたかっただけである。マカッサルへ戻るまでに、まだ何回か、家族3人で東京サイクリングを楽しむつもりである。

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