パニンクル!のサイトは、そうした過去3年間の普通人の投稿で埋まっている。興味のある方はこちらを参照してほしい(ただしインドネシア語)。実は、私も過去数回、投稿して掲載されたことがあるので、パニンクル!市民ライターに末席ながら含まれている。
PANINGKUL! Jurnarisme Orang Biasa
パニンクル!は毎年、過去1年間の投稿の中から選抜した投稿を1冊の本にまとめて出版してきた。また、私もかつて、1年間、彼らから推薦された投稿を1ヵ月に1回、日本語に翻訳し、『アジ研ワールドトレンド』に連載した(本ブログの右側リンクから連載を読むことが可能。ただしPDF形式)。さらに、今年は、常連投稿者の中から、過去の投稿をまとめて本として出版する者が2名出た。
うち1名は大学4年生で、卒業論文とは別に、出版した本を指導教官らにプレゼントするのだという。通常、卒業試験の際には、指導教官に感謝の気持ちをこめた「パーセル」と呼ばれるお菓子の詰め合わせなどを送るのが習わしになっているそうだが、彼女はその代りに自分の本を進呈するのである。
こんないろいろな動きが3年間で起こってきているパニンクル!が、3周年記念行事として、以下のようなイベントを企画している。
・Panyingkul! Water Sanitation Carnival
7月11日(土)15:00-, Anjungan Losari, Makassar
・Temu Penulis Makassar dan Promo Ubud Writers and Readers Festival 2009(マカッサル市民ライターの集いと2009年Ubud Writers and Readers Festivalの宣伝)
7月12日(日)16:00-18:00, GRUNGE JAZZ CAFE, Jalan Kasuari 16, Makassar
・Workshop Citizen Reporter Panyingkul!
7月20日(月)9:30-16:00, Acacia Room, HOTEL CLARION Makassar
・International Seminar: Indonesia-Japan Relationship From Citizens' Perspectives and Personal Archiving as A New Lifestyle in Digital Era
7月21日(火)9:30-16:00, Hotel Clarion, Makassar
講演者:倉沢愛子さん(慶大教授)、Dr. Stephen Donovan (Upsala Univ, Sweden)、脇田清之さん(スラウェシ島情報マガジン主宰、日本=スラウェシ関係史)。国際交流基金の支援を受けた行事。
私も仲間の一員として、パニンクル!の今後の展開を温かく見守り、そして、ささやかながらも引き続き、この運動に関わっていきたいと思っている。
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