2009年10月18日日曜日

計画停電中の過ごし方

毎日必ずやってくる計画停電。2時間が最低2回、1回は必ず夜に来る。この時間に家にいたら、どう過ごしたらよいか。夜遅めだったら、思い切って寝てしまうのもいいだろう。

最近「はまった」のは、携帯音楽プレーヤーに入ったクラシック音楽、とくに交響曲のような長い作品を聴くこと。真っ暗で静かな空間は、クラシック音楽をじっくり聴くには最高である。あるいは、ダウンロードしておいたPodcastの英語ニュースを聴くこともある。周りに飛んでくる蚊さえいなければ、もっといいのだが。それで、停電前に必ず蚊よけクリームを手足に塗って、準備万端整えるのである。

そんな時間を過ごしているから、このところ、いろんなことを考えられるのかもしれない。停電の「効用」、なのかも。

やっぱり、マカッサルの夕陽

これからの自分の生き方について、改めていろいろと考えてしまっている今日この頃。もちろん、毎日は充実していて、とても楽しいのだが、それでも「このままでいいのか」と問いかけるもう一人の自分がいる。今までの発想や常識を超えて、何か新しいことができるのではないか、それにチャレンジしてみてはどうか、と、そそのかす自分。いろいろぶっ飛んだようなことを考えるのは愉快だろうけど、現実はどうなのよ、と、シニカルに反応する別の自分。うーん、頭がすっきりしないが、根は楽観主義者。何か面白い展開になっていくんじゃないの、というとりあえずのオチに落ち着いて、続きはまた明日、という感じである。


とか何とかいってはいるが、やっぱり、マカッサルの夕陽である。これをじっと見ていると、楽しいことも、悲しいことも、苦しいことも、泣きたくなるようなことも、みんな赤い太陽と空が吸い込んでくれるような気がして、何だか落ち着くのである。



2009年10月11日日曜日

インドで食べたもの

9月のインド旅行では、もちろんいろいろ食べた。今回食べたものを少しだが紹介する。


何といっても最大の収穫は、デリーのコンノート・プレースにあるラージダーニー(Rajdhani)で食べたグジャラーティー・ターリーである。文字通り、インド西部のグジャラート地方の大皿料理(ターリー)なのだが、味が甘くて辛い、のである。もちろん、食べ放題で、乗っている料理が少なくなると給仕が足してくれる。税込みで212.5ルピーだった。ラージダーニーはチェーン店でもある。実は、上の写真は店の入り口にあった蝋細工。お腹がすいて写真を撮る前に食べ始めてしまったのである。


インドで一番有名な南インド料理屋といえば、Saravana Bhavan。全国各地に支店のあるチェーン店だが、今回は、コンノート近くのジャンパット(Janpath)通りの支店で、軽くベジ・ドーサを食べた。うーむ、やはり評判通りうまい。外の皮はパリパリ、中のベジ・カレーは絶妙。これにドーサにいつも付いてくる3種類の薬味をつけて食べると、とても幸せな気分。インドネシアにも支店を出して欲しいものだ。


でも、デザートにクルフィ(壷アイス)を頼んだら、上の写真のアイスが出てきたのにはがっかり。チェーン店だものね。

チェンナイからインドを離れる前に、知人のお勧めの南インド料理を食べるため、GRT Grand Hotelという高級ホテルにあるCopper Pointというレストランへ行った。今回、最初で最後の豪華高級夕食、となった。お目当ては、ケーララ料理のミーン・モイレ(Meen Moile)。白身魚を使ったココナッツミルク仕立てのカレーである。


給仕はしきりに辛い味のケーララのフィッシュカレーを勧めるのだが、あえて、知人の推薦するミーン・モイレにこだわった。そう、これはまったく辛くないのだが、何とも言いようのないコクがあり、上品な味付けで会った。これを、アッパム(Appam)と呼ばれるお米のクレープにかける。手でアッパムをちぎり、適度に染み込んだミーン・モイレと一緒に食べると、絶妙の相性の良さであった。


デザートには、やはりクルフィーを頼み、マサラ・ティーもつける。ここで、デリーの「クルフィー」の雪辱を十二分に果たすことができた。


計画停電の毎日

先週から、毎日、2時間の停電が2回はあるようになった。ロウソクを灯しての夕食もすでに2回、うち1回は日本からのお客さんを招いての夕食だった。

今回の停電は、ワジョ県センカンにあるガス発電所が機械故障で送電できなくなったのと、ピンラン県のバカル水力発電所のダム湖の水位が下がっているためという。いきなり「バチッ」と電気が切れたかと思うと、それから約2時間停電になる。一応、地元新聞には、地域ごとの計画停電の予定表が出されているが、問題は、必ずしもその通りの時間に停電が行われないことである。

インターネット接続も、何もかも、急な停電に備えての対応、になった。

2009年10月4日日曜日

インド、アンドラ・プラデシュの農村風景

インド滞在中に、日本の高山に本部のある国際協力NGOのソムニードが活動している農村を訪問する機会に恵まれた。ソムニードの活動については、以下を参照されたい。

 ソムニードだより

ソムニードは、アンドラ・プラデシュ州のビシャカパトナムという人口100万人以上の都市に活動拠点を置き、コミュニティ住民自身のイニシアティブによる様々な活動をうながす、本当の意味での「ファシリテーション」に、しっかりと、ときには厳しく、地に足をつけて取り組んできた。是非、上記ページの左側にある「水・森・土・人 よもやま通信」を読んで欲しい。オジチャンやオバチャンの話がとにかく面白い。

ビシャカパトナムのソムニードを訪ねたのは今回が2回目。前回の様子は以下を見てほしい。

 ビシャカパトナムにて

そして、この団体は、オリッサ州との州境に近いパタパトナムという町の郊外に研修センターを持っている。1泊したが、とても快適だった。

ソムニードの活動場所の一つのある村を訪問した。村の入り口には、祠がある。


そして、その祠の中には、神様の絵が。写真ではちょっと見づらいかもしれない)



ここからさらに、細い道を進んで、村へ向かう。途中で小川も渡った。


着いた村では、住居の前に牛舎が並び、牛が道の上にのどかな感じで座っていた(インドの牛は、インドネシアの牛に比べてだいぶ痩せている様子)。インドでは、集落の中心部の道路を舗装する政策が採られたそうで、ここでも、細い山道を進んで到着したら、わずか50メートルぐらいの集落中心部のみが舗装されていた。


さらに山すそをちょっと上ると、灌漑用水を溜めるための小さなチェック・ダムがあった。この地方は今年、雨期に雨があまり降らなかったそうで、水もほとんど溜められていなかった。下の写真は、チェック・ダムからの水路周辺。周りにはカシューナッツが植えられていた。


それでも、取水できるところでは、水路に水が流れ、稲が青々と育っていた。


ダムというよりはため池を作り、そこに水を溜めて灌漑する、というシステムが多いようで、ビシャカパトナムからここへ来る間にも、延々と続く大きなため池の堰堤を見ることができた。

アンドラ・プラデシュの農村では、トラクターが大活躍である。後ろに様々な台車をつけて、ある時はトラックに、ある時はバスに早変わりする。それにしても、下の写真の積載術は見事、というほかない。


2009年10月3日土曜日

24年前のあの頃

私にとって大事なマレーシア在住のお客さんがご夫婦で数日間マカッサルに滞在し、昨晩KLへお戻りになられた。短い滞在で、マカッサルでの食べ歩きを十分にしてもらうことができなかったのが心残りだった。

思えば24年前、初めてのインドネシア出張で、まだインドネシア語もろくに話せず、右も左もインドネシアのことが分からなかった(今もよく分からないのだが・・・)私を連れてインドネシアのイロハのイから教えてくださったのがこの方であった。私にとって、初めてのインドネシア出張だったので、今でも記憶がはっきりと蘇ってくる。

ジャカルタからバンドゥンへ車で向かう途中、大雨に逢い、ワイパーが壊れて前が全く見えなくなり、運転手が手でゴンゴンと叩いてワイパーを取り付けているのを心配そうに見つめていたこと。

夜、プカロンガンの街を一緒にベチャに乗ってぐるぐる走り回ったこと。小さいなあと思ったプカロンガンの街を10年後に訪れたら、大都会のようになっていて、びっくりした。

当時はビリヤードが流行っていて、スラバヤでもマランでも、泊まったホテルでビリヤードのやり方を教えてくださった。

そして何よりも、インドネシアと付き合っていく際に、肩の力を抜いて生身で普段どおりにつきあうことを、その態度から教えてくださった。

あれから24年。自分ではどれほどそれを本当に理解できて、実行できるようになったのか、正直言って、まだ確信が持てないのだが、今回の訪問でも、以前と変わらず、ニコニコしながら温かく接していただいた。

彼のほかにも、様々な多数の先輩たちの指導を受けて、今の自分がここにいる。とてもありがたいことである。翻って、自分は自分の「後輩」たちにどれほどのことをしてきたのだろうか、という思いもある。

常に「初心」に帰れる状態に自分を保っていく。実際には難しいだろうが、そう努め続ける毎日を過ごしていきたいと願っている。

2009年10月2日金曜日

クンダリ→ワカトビの航空便が増便、1日2便に

東南スラウェシ州の州都クンダリから珊瑚礁で有名なワカトビ(ワンギワンギ)へのアクセスがさらに便利になった。現在、Susi Airが1日2便運航している。運航時刻は以下の通り。

 クンダリ→ワンギワンギ
 08:50→09:40 (毎日)、14:10→15:00 (月・水・土)、15:30→16:20 (日・火・木・金)

 ワンギワンギ→クンダリ
 09:50→10:40 (毎日)、16:30→17:20 (毎日)

ほかにも、ブトン島のバウバウへの便もある。

 クンダリ→バウバウ 07:00→07:40 (毎日)
 バウバウ→クンダリ 07:50→08:30 (毎日)

 ワンギワンギ→バウバウ 15:10→15:40 (月・水・土)
 バウバウ→ワンギワンギ 15:50→16:20 (月・水・土)

すでに、バリ島の日本語フリーマガジン『アピ・マガジン』にワカトビ情報を執筆したが、そこでのアクセス情報が古くなってしまった。上記が最新情報で、以後も、何かあれば、本ブログで情報を更新していく。

Susi Airの予約・ブッキングなどの情報は、以下へ。

 Email: info@susiair.com
 Mobile: +62-811-2113080, +62-811-2113090