2009年4月26日日曜日

最近食べたもの

最初は、Jl. TimorにあるRestoran Singapore。この店を仕切っているのは、日本語ペラペラのシンガポール人のおじさん。聞けば、ジャカルタのPluitにもお店を持っていて、「シンガポールのとおんなじ海南鶏飯が食べられるよー」とのこと。ただし、昼のみ。この店の一押しは、何といっても「揚げ海老の塩玉子和え」である。揚げ海老のサクサク感と塩玉子のしょっぱさが微妙に絡み合う絶妙の味。


この場所は、これまでに4軒ぐらいの店が開店しては閉店していった。風水でいう難しい場所なのかもしれない。しかし、今のところ、連日、華人系の客でいっぱいである。

次は、Jl. LatimojongにあるRestoran Tan(唐人之家)。この店、Tanjung Bungaの日本料理屋Shimayaの隣にあるのだが、現在、リノベーション中で、店はこちらへ移っているそうだ。この店の中華も、マカッサルの一般の中華屋にはない面白いメニューがいろいろあるが、昨日食べたのは、竹筒で焼いた鶏ご飯。チマキの具を竹筒の中に入れて焼いたようなものだ。チマキよりもあっさりとしていて、なかなかのお味。牛肉入りもある。


おまけは、ジャカルタで私が24年間通い続けているMie Ayamの名店Mie Gondandia。創業は1968年。店構えは古くからのまま、味も昔と全然変わらずにうまい。この店、今回行ったら、何とデリバリーを始めていた。従業員もお揃いの制服Tシャツを身につけていた。味が安っぽくならないといいのだが。


2009年4月20日月曜日

情けない、携帯電話がドボン

今回が100件目の投稿だというのに、情けない話。

これまで愛用してきた携帯電話(Nokia N95-8GB)とお別れの日が来てしまった・・・。ちゃんと日本語化もして楽しく使ってきたのにー。

先週金曜日、焼き魚料理で有名なマカッサル市内の某レストランでトイレに入った時のこと(食事中の方には申し訳ない、って、このブログを読みながら食事をしている方がいるのだろうか?)。運悪く、便器の水の中に携帯電話がドボンと落ちていった。あっ、と声を立てる間もなく。

もちろん水中から取り出して、水気を取り、懸命に乾かした。幸い、携帯電話のチップには異常がなかったのだが、電話機自体は無理そうな感じだった。

翌日、藁をもつかむ気持ちで、Nokiaのサービスセンターに携帯を持って行き、修理を頼んだのだが・・・。日曜日、「部品交換が新品購入を同じぐらいに高くつくのでキャンセルした」とのSMSが届いた。そして今日、修理してもらえなかった電話機を引き取ってきた。

まわりで同じような話をけっこう聞いた。友人の中には、船に乗っていて海中に携帯を落としてしまった者もいる。そのときは、まだ沿岸に近かったせいか、付近にいた子供たちに海中に潜らせて、携帯を取り戻したのだが、やはり電話機はダメだったそうだ。

これで私もいよいよBBか、と思い始めている。

2009年4月16日木曜日

中スラウェシ州と全羅南道が「姉妹州」へ

ウェブ情報によると、中スラウェシ州パルを訪れた韓国・全羅南道の朴知事および一行は、4月13日夜、中スラウェシ州知事・政府との間で、両者間の協力促進のためのLetter of Intents(LoI)に署名した。

内容は、海藻の養殖と、それを活用したバイオエタノールやパルプの生産など。全羅南道側は、民間企業の参加を通じた資金支援を行い、中スラウェシ州側は、10万haの用地を準備する。全羅南道側の投資額は約3兆ルピアの見込み。また、トウモロコシ、タピオカ、オイルパームなどによるバイオ燃料の生産も計画され、全羅南道側の投資に対して、中スラウェシ州側が約5万haの用地を準備する。

合わせて、木製ペレットやバイオ燃料生産などに関わる植林で緑化を進めるほか、ニッケル、金、鉄粉などの鉱産物の生産の共同開発もうたったほか、政府のE-Governmentへの支援も含まれた。

このLoIは向こう2年間有効で、両者の合意のもとに延長される。

全羅南道と中スラウェシ州、といった地方政府間で直接協力を行う時代がやってきている。両者は「姉妹州」を目指す方向性をも示している。

中スラウェシ州の観光イベント(2009年)

中スラウェシ州で開催される観光イベントの紹介。

トミニ湾に浮かぶトギアン諸島は、世界的に有名なサンゴ礁の島々。サンゴ礁の面積は13万2000haとインドネシア国内のサンゴ礁では最大級の広さを誇る。サンゴ礁は262種類、魚類は596種類、軟体動物は555種類を数える(2001年CII調査による)。このトギアン諸島で、『トギアン・フェスティバル』(Festival Togian)が2009年7月に開催される。

次に、スラウェシの中央部にある大きな湖・ポソ湖を舞台にした『ポソ湖フェスティバル』(Festival Danau Poso)が2009年8月半ばに開催の予定。今回で13回目を迎えるこのイベントは、住民抗争で大きなダメージを受けたポソが、平和の地として再びよみがえることを祈念して、住民総出で盛大に催される。ここ2年間、ポソでは大きな抗争は起きておらず、フェスティバルも恒例イベントとなった感がある。でも、残念ながら、外務省の海外安全情報によると、ポソへの渡航はまだ「渡航の延期をお勧めします」のままとなっている。

中スラウェシ文化週間は2009年10月に開催とのこと。

追加情報は本ブログで紹介する予定である。

マカッサルでお粥を食べたくなったら・・・

お勧めは、Jl. Sulawesiのちょうど中ほど、向かって左の小さな中国寺院の隣にあるお店。この店のお粥は鶏、豚で、ときどき魚もある。多少ボリュームのあるお粥に卵の黄身が入っていて、かき混ぜて食べる。この店、実はマカッサルでワンタン麺を始めた最初の店の一つと言われている。当然、ワンタン麺もうまい。

この店の手前には、ワンタン麺屋さんが通りの左側に5軒並んでいて、それぞれ、若干異なるワンタン麺を出す。細麺の店、ワンタンに自信のある店、などいろいろである。

もう一つのお勧めは、Jl. SulawesiからJl. Ahmad Yaniに出る手前左側にある老大(ラオタ)。3ヵ月前にオープンした新しい店だが、いつも華人系の人々でいっぱいである。しかし、この店、実は豚肉を全く使っていないので、ムスリムの友人たちを連れてきても安心である。

この老大、あのバリ島・クタの24時間オープンの有名店の支店なのである。お粥の種類は実に豊富で、海鮮、鶏、カエル、ウナギ、ハタ、などいろいろある。ただし、クタの本店にあるような鍋はまだやっていない。経営者は香港の方。筆者のお勧めは、お粥はもちろん、鴨と蒸し魚(ハタ)である。狭い店内だが、軌道に乗ったら、近いうちにもっと大きな店になるのではないか。そのときにはきっと鍋が現れるだろう。

余談だが、Jl. Lamaudukkerengにかつて鳴り物入りでオープンしたパダン料理のSari Ratuはいつの間にか閉店して、撤退したようだ。

2009年4月10日金曜日

総選挙速報

4月9日、国会議員、地方代議会議員、州議会議員、県・市議会議員を選出する総選挙の投票が終わった。マカッサルでも、大きな混乱はなかったが、投票所への招待状が到着せず、投票をあきらめた住民がけっこういた様子である。我が家のお手伝いとその夫にも招待状は届かなかった。もちろん、我が家に出入りする若者たちの話を聞くと、自分の意志で棄権した者もかなりいた様子である。

マカッサルや南スラウェシ州は、ユスフ・カラ副大統領かつゴルカル党党首を輩出し、昔から自他ともに認めるゴルカル党の牙城といわれてきた。その意味で、今回の総選挙で、ゴルカル党がどれぐらい得票率を下げるかに注目していた。実際、これまでの選挙運動や広報活動を見た限りでは、マカッサル市ではゴルカル党は第1党になれないのではないかと予想していた。

今朝の地元紙FAJARの報じた出口調査の結果は、ほぼ予想通りであった。すなわち、国会議員選挙に関しては、南スラウェシ州内の3つの選挙区の合計で、ゴルカル党が27.32%、民主党が26.58%と、辛うじてゴルカル党が第一党になったものの、前回2004年総選挙時の得票率と比べると、ゴルカル党が44.34%から激減したのに対し、民主党は3.03%からの激増であった。南スラウェシ州議会選挙も同様で、ゴルカル党30.57%(前回は43%)、民主党22.37%(同2.7%)であった。

マカッサル市議会議員選挙では、民主党が第一党になった模様である。民主党は22.66%(前回は6.34%)で、ゴルカル党の19.18%(同33.37%)を上回っている。

今回の総選挙では、民主党の躍進、ゴルカル党の退潮、イスラム政党の停滞、という現象がほぼ全国各地に共通でみられる。民主党の躍進は、いうまでもなくユドヨノ大統領という個人ファクターの強さによるものであり、7月の正副大統領選挙でも、ユドヨノ大統領は、よほどの事態が起こらない限り、再選の可能性が高いとみてよい。

焦点は、副大統領が誰になるかだが、これについても、もうほぼ答えが出ている感じだ。後は、連立交渉をする際に、政党どうしのメンツをいかにつぶさないか、というプロセスだけの問題。マスコミは面白おかしくゴシップ的な報道をするだろうが・・・。

2009年4月5日日曜日

催し物2本

我が家に出入りするイニンナワ・コミュニティの催し物が4月4・5日に立て続けにあった。

まず4日は、マカッサル市内のホテル・クラリオンで、ジャズ演奏+議会選挙に関するパネルトーク+モノローグ劇『奥さんも議員候補になる』(Nyonya Jadi Caleg)、という催し物があった。マカッサル市内は、至る所が議員候補者の選挙ポスターで埋め尽くされ、街の美観が徹底的に破壊されているが、その割には住民レベルでの盛り上がりはなく、私の周りでも、少なからぬ人々が棄権することを表明している。

まずは、ジャズの演奏。会場には、イニンナワ・コミュニティの仲間たちがパロディで作った選挙ポスターが飾られている。


次に、議会選挙に関するパネルトーク。パネルの一人は地元紙Tribun Timurの編集長で、新聞における選挙報道と候補者広告の取り扱いについて、「後者はビジネスと割り切って、会社トップの判断で載せており、編集部は口出しできない」とのこと。この新聞社は、地元有力グループでゴルカル党の一大スポンサーでもあるボソワ・グループが所有し、全国紙Kompasの傘下にある。


続いて、仲間の一人であるLuna Vidayaが二役を演じたモノローグ劇『奥さんも議員候補になる』(Nyonya Jadi Caleg)。県知事の奥さんが議員選挙への立候補を打診されて準備をするが、立看板やポスターをたくさん作ることや様々な行事に積極的に顔を出すなどし、あたふたしている様子。そんななか、知り合いの女性が別の選挙区から立候補することになったが、実はその女性が夫である県知事の第2夫人であることがわかって、ショックで亡くなってしまう。県知事の奥さんの選挙参謀をやる予定だった女性は、奥さんが亡くなった後、その第2夫人の選挙参謀を引き受ける。といったような筋書きである。昨今の選挙にあたふたするエリートたちを痛烈に風刺する内容である。


実際、立候補や選挙運動には多額の資金が必要で、落選するとそれが重い借金となってのしかかり、精神的におかしくなってしまう人が少なくないそうである。実際、東ジャワのある県では、落選した前県知事が、ボロボロの汚れた服で当所なく県庁所在地の町中を徘徊していた、といった話も聞く。精神病院がスタンバイするのだそうだ。

続いて、5日は、イニンナワ出版から出されたブギス族の伝統的な性に対する考え方を論じたAssikalaibinengという題の本に関して、筆者のMuhlis Hadrawi氏が話をし、フロアと質疑応答を行う催しであった。我が家近くのM'Tosというショッピングモールにある書店のGraha Media(有名書店のGramediaではない)前の特設会場で行われた。



性について、インドネシアでは、一般に議論をタブー視する傾向が強いが、実は、多くのインドネシア人がこの手の話が好き、という面があることは否定できない。その意味で、イスラムの影響が強いと警戒されることさえある(実際はそうでもないのだが・・・)マカッサルで、こうした性をめぐる民俗学的な議論が行われること自体が、とても興味深いことであるとともに、こうした問題への一般の人々の関心の高さがフロアとのやり取りの中から感じられた。この本については、前述の地元紙Tribun Timurが数回にわたって紹介記事を掲載していた。我が家に出入りしている若者たちの静かな挑戦の一つ、と思えた。