2009年9月3日木曜日

パルのラマダン市場

8月26~27日、中スラウェシ州パルへ行ってきた。26日の夕方、友人が面白いところへ連れてってくれるというので、ついて行った。聞くと、断食期間中だけ、夕方になると、ゴチャゴチャといろいろな屋台が店を出し、お菓子やらおかずやらを買い込む客でにぎわう場所がある、というのだ。

その場所に着いたら、道路にたくさんの車が駐車してあった。たしかに、たくさんの人々でごった返している。ふと前を見ると、バイクがたくさん停まっているところに、ジーンズ姿の駐車係のようなおじさんがふらっと立っていたが、よくみたら、知り合いでもあるパル市長だった。ほんと、いつ会っても、その辺にいるフツーのおっさん、である。でもこの市長、電力不足で国営電気会社と交渉しても埒が明かないとなると、単身で中国へ乗り込み、中国語もできないのに石炭蒸気発電所への投資の話をまとめ、中央政府を説得して、発電所建設を実現させてしまった、というエピソードを持つ人物である。その風貌からは、どうみてもそんなことは想像つかないのだが。

パル市長に「この場所の名前は何か」と聞いたら、「ラマダン市場」という真っ当な答えが返ってきた。以下は、そのラマダン市場の光景。

おばさんたちの手作り(?)食品が並ぶ。プラスチック・パックに入れられているものが多い。

小さい子も楽しく店番、かな。

いろいろなお菓子を売っていた。面白かったのは、Pisang Hijau(緑バナナ)。パルのは、パンダン椰子の葉で緑色に染めた薄焼きにバナナが包まっている。バナナの周りを厚く巻いて白いゴテゴテと赤いシロップをかけられたマカッサルのそれとは違い、パサッとした感じを受けた。

海藻を使ったゼリーやドドール(羊羹のような練り菓子)を売っている親子。手作りとのこと。

花火も堂々と売られていた。夜になると、子どもたちや若者たちがよく戯れている。

断食期間中は、毎夕にぎわうというこのパルのラマダン市場。穏やかで幸せそうな、夕方の平和なパルの光景であった。市場の売り子の女性たちの明るい笑い声があちこちに響いていた。

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