2009年6月4日木曜日

超短期の一時帰国

5月29日にインドネシアを離れ、30日朝に成田に着き、6月1日深夜にマカッサルへ戻ってきた。機中泊1泊、日本に2泊の超短期の一時帰国となった。

本来の帰国目的があったのだが、祖母が亡くなったため、急遽、実家へ行かなければならなくなった。母の実家で、家族3人で、祖母の霊前に線香を手向けた。祖母との思い出が頭の中にどんどん湧き上がってくるが、そのほとんどが、小学1~2年生の頃の思い出だった。

その頃は病気があり、病院通いをすると、県庁所在地にある祖母の家にしばらく厄介になっていた。私の両親はそこから車で1時間以上離れた隣町に住んでいた。早寝早起きの祖母、午前5時にラジオから流れる「早起き鳥」という番組で目が覚めた。噛みしめるように話してくれた祖母の一言一言の詳細は忘れてしまったが、その言葉は知らぬ間に自分の血となり肉となっているのではないか、と言う感じがする。

祖母は97歳で永眠した。良き人生であったと孫の私は信じている。祖母の孫であることを誇りに思う。

実家の両親も、一時帰国した私のことをとても歓待してくれた。運動神経抜群だった体の自由が少しずつ利かなくなって、何となく記憶力が落ちてきていることを気にし始めた父が、私の健康のことを何度も何度も念じている。「父の代わりの記憶装置」を自称する母が、弱気になりがちな父を温かく支えている。そんな両親に元気を与えられるのならば、超短期の一時帰国だってちっとも厭わない、と強く思った。

もちろん、言うまでもなく、妻と娘にも・・・。当たりまえ、なのだろうが。

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