2009年6月6日土曜日

サゴやし食品のプロ、我が家に登場!

インドネシアのヘルシー食材「サゴやし」については、これまで何度か私のブログで取り上げてきた。一応、おさらいをすると・・・。

ジャヤプラの味「パペダ」
パペダとクラディ
クンダリの地元料理を食べる
マサンバのバゲアは一味違う

そして今日、サゴやし研究を続けている旧知のO教授らと一緒に、日本のサゴやし食品のプロ「こうちゃん」が我が家に登場! 来るなり、台所に直行し、彼のリクエストを受けて「カプルン」を調理中の我が家のお手伝い・ティニさんの仕事を観察し始めた。

そして、熱せられたサゴやし澱粉を箸を使ってクルクル回して団子にする工程に挑戦。


じっと様子をみていたティニさんの息子も参戦。


できあがったカプルンは、ちょっと大人数だったので、今日は青い大きなボウルに入れられて、食卓へ。こうちゃんは、青い大きなボウルに入れられて出てきたので、ちょっとびっくりの様子。


そして、皆さんと一緒に、カプルンを味わった。「うまい、うまい」と連呼しながら、皆さん、山盛り2杯を召し上がった。


一行は、明日から数日間、O教授が長年関わってきたサゴやしを生産しているルウ地方の村を訪問する。

サゴやしは、ノンコレステロールのヘルシー食材だが、実はアレルギー源のない、唯一といっていい食材でもあるそうで、すでに、日本でも病院食や機内食などで重用されている。こうちゃんの会社は、アレルギーのある子どもたちが安心して食べられる食品を作っている。今回は、スラウェシのサゴやしの様子を実際に視察して、今後、サゴやしの活用をもっと大きく展開できるかどうかを探るためにやってきたようである。

参考までに、こうちゃんの会社のホームページとブログをお知らせしておく。

辻安全食品
ブログ「こうちゃんねる」

スラウェシのサゴやしが日本のアレルギーに悩む人々を助けられるかもしれない、なんて考えただけでもうれしくなる。

そしてサゴやしは、それ自身に浄化作用があり、肥料なしでも成育するのである。サゴやしの生態については、まだ科学的な調査が十分には進んでいないと聞く。

数万年前から現在まで、生産・加工技術がほとんど変わっていない不思議な植物がこのサゴやしである。しかし、現場では、「サゴやしを食べるのは時代遅れで格好悪い」という風潮が根強く、米中心の食生活への転換が急速に進んでいる。

1本の幹に大量の澱粉を貯蔵したまま大地に立っているサゴやしは、自然の食糧貯蔵庫といってもよい。生い茂るサゴやしの葉の密集度は、熱帯雨林にも引けを取らず、二酸化炭素吸収量も同じぐらい高いとも言われる。

地球上で将来の食糧危機の懸念が話題になりつつあるなか、サゴやしの存在にはもっと注目してもいいのではないか。サゴやしがアレルギーに悩む人々を助け、サゴやしの森が周辺を浄化し、そしてサゴやし澱粉を食糧として供給する。

サゴやしが地球を救う・・・なんていったら、ちょっと大げさかもしれないが・・・。


1 件のコメント:

なつみかん さんのコメント...

だから「サゴヤシ学会」があるんですね!納得です。