2009年11月8日日曜日

トビウオ、「サンセット・ロード」:西スラウェシ州マジェネ

11月4~6日は、西スラウェシ州へ出張した。マカッサルから西スラウェシ州の州都マムジュまで飛行機で1時間ほど飛び、マムジュから車で約3時間半かけて南下してマジェネへ向かう。2003年までは、マムジュもマジェネも南スラウェシ州で、マカッサルから陸路で10時間以上かけて出かけるのが普通で、筆者自身はまだその感覚を保ったままだ。しかし、2004年の西スラウェシ州設立が、今回のような旅程を何も不思議と感じさせないような、感覚の変化を起こさせていくのかもしれない、と思った。人工的な境界変化が空間の意味づけを(わずかの間に)変えていく、というのかもしれない。

マカッサルからマムジュまでは、サバン・メラウケ航空チャーター(SMAC)の小型プロペラ機で移動した。久々に乗ったインドネシア国産機NC-212(スペインと技術提携)である。


マムジュで政府機関などに立ち寄ってから、マジェネへ向けて出発。ほどなくマムジュ県からマジェネ県に入り、マルンダという町で昼食の後、海岸沿いをひたすら南下する。マルンダまでの沿道は閑散としていたが、マルンダを過ぎてしばらく行ったあたりから、様相は変わった。明らかに人家の数が増え、すぐ後ろの山々は人の手が入って森林が少ない景観となった。

センダナ郡モッソ・ドゥア村に入ると、沿道に小屋掛けの家々が並び、そこからもうもうと煙が上がっている。トビウオの燻製を作っているのである。


トビウオの干物もあった。


しかし、トビウオの玉子「飛子」が見当たらない。以前、聞いた情報では、飛子を使った料理があるという話だったのだが。

これらトビウオの燻製作りは、2年前に西スラウェシ州政府が、この地域をトビウオを使って村おこしし、食べ歩き観光の場所として売り出そうと指導したのを契機としている。実際、州政府の指導で、トビウオの干物はパッケージされて商品化されている。


燻製は、ドライブ中の車をターゲットにしているようである。実際に燻製を食べてみたが、くせのない素朴なおいしさであった。

トビウオ燻製屋の後ろは海で、浜には、動力機なしの帆船としては世界最高速を誇るサンデックが係留されていた。


マムジュからマジェネへ向かうスラウェシ西海岸の道を走りながら、ふと思った。山が海岸近くまで迫っているところがほとんどのスラウェシ島で、こんなに1時間以上も海岸沿いを走れる道は他にほとんどない。しかも西海岸。そうだ。この道を「マジェネ・サンセット・ロード」と名付けてはどうか? 1時間近くも車窓から夕日が楽しめ、しかも海上に何も夕日を遮るものがないのだ。

実際、11月6日にマジェネからマムジュへ戻るとき、ちょうど夕方この道を通った。予想通り、車窓から見た海上の夕日はなかなかの美しさであった。それがアングルを変えながら、時にはヤシの木をシルエットにして映えながら、1時間以上も眺められるのである。

マジェネ・サンセット・ロード。いよいよ「スラウェシの美しい道百選」を始めてみようか、と思わせる素敵な道である(ただし、道路コンディションのことではない・・・)。

3 件のコメント:

wacin さんのコメント...

 8年前、私もマジェネとマムジュの間を車で走り、海岸の美しさに感動しました。海、海岸の美しさは一級品と思います。
 (私のドライブは昼間だったので夕日は見られませんでした。)

なつみかん さんのコメント...

NHKのトビウオ街道を行くで見ました。
それから、行ってみたいなぁと。
でもバスで多分通っていて、そのあたり、マンゴーをスライスして干してたとこだと思います。
干しマンゴーはインドネシアでは酸味付けの調味料になるんですね。チャツネにいっぱい入っていると知り、納得でした。

daengkm さんのコメント...

マジェネからマムジュへの道は、何がきれいって、椰子の林の合間から夕日や夕焼けが見え隠れするところですよね。サンセット・ロードで、マラソンや自転車レースをやって、夕暮れにゴール、っていうのが楽しいかも、と思ったりします。本気でマジェネ県政府に売り込んでしまおうかと。