2008年8月24日日曜日

タケオへ向かう道すがらにて

カンボジア滞在中に、プノンペンから南へタケオ方面へ行き、いくつかの村を訪問した。絹織物の村、野菜作りの村、竹などの工芸品づくりの村、などである。その道すがらで見かけた光景を、脈絡なく並べてみる。ただし、車の中から撮った写真が多いので、多少ボケている。ご容赦のほどを。


南へ向かう国道2号線は、周りよりも一段高いところ、すなわち尾根道のような形で通っている。このため、周りから国道2号線へ出るには、坂を登る構造になっている。プノンペン周辺は沼地が多く、雨季には頻繁に洪水が起こるため、最初から幹線道路を高い所に建設したようである。


雨季とはいえ、タケオへ向かう道から見える光景は、プノンペン周辺と比べると、だいぶ降水量が少ない印象を受ける。南スラウェシ州の乾燥地であるジェネポント県西北部などで見られるロンタラ椰子のような椰子が見える。


プノンペンから国道2号線を1時間程度走ったところまでの間には、沿道にたくさんの縫製工場があった。対米輸出クォータの問題をクリアすることなどが目的なのだろうか、中国や台湾などの企業がみられる。そして、さらに先には、上写真のような工業団地建設予定地がいくつかできていた。


こちらは絹織物の村の住居。今回見た村の住居のほとんどは、高床式だった。ただし、柱の立て方が南スラウェシのものとは若干異なる。新しい住居では、高床を支える支柱はコンクリートになっていた。地面に支柱を直接立てる場合も、少し長めのコンクリートを立ててそこに支柱を乗せる場合も、いろいろ見られた。でも面白かったのは、上の写真のように、屋根に瓦を使っている家があったことである。南スラウェシでは、高床式で瓦屋根の家は見たことがないからだ。


華やかな色で飾られた家を沿道で見た。「おー、結婚式か」というと、さにあらず。実はお葬式、とのこと。ほかに、黒い布が張られたところもあったが、この華やかな色でお葬式をする意味については、よくわからない。

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